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Selective Photothermolysis理論(SP理論)とは

Selective Photothermolysis理論(SP理論)とは、1983年にAndersonが提唱した、レーザー光線が標的物質を安全に破壊する為には、「レーザー光線が標的とする物質に『到達』し、選択的に標的物質に『吸収』され、さらに吸収されたエネルギーが周りの標的物質以外に及ばずに目的とする物質内に『留まり』、なおかつ標的物質を『破壊』するエネルギーを持つ必要がある。」という理論です。

平たく言うと、「レーザー光線である物質を壊すには、その物質だけに適切なエネルギーを加え、周りの物質に害を及ぼさなければ良い」という事になります。

【SP理論】
レーザー光線の標的物質への到達 ⇒ 標的物質への吸収 ⇒ 標的物質内でのエネルギーの滞留 
⇒ 標的物質の破壊

1996年には、GrossmanらがこのSP理論を発展させ、「選択的レーザー脱毛の原理」を報告しました。
この理論は「毛包や毛髪にはメラニンが非常に多く含まれているが、レーザー光線が毛包のある真皮まで『到達』し、このメラニンに選択的に『吸収』され、他の組織には影響を及ぼさなければ、安全に毛包や毛幹を『破壊』することが出来る」という物です。この理論に基づき、レーザー光線による脱毛が実現となったのです。

現在医療レーザー脱毛には、メラニン色素に選択的に吸収される700nm~1000nmという波長が用いられています。レーザーとは「単一の波長」ですので、主なレーザーとしては

ルビーレーザー(694nm)
アレキサンドライトレーザー(755nm)
ダイオードレーザー(800nm)

等の種類があります。この内ルビーレーザーはメラニンに対する選択性が最も高く、毛包より浅い所に存在する表皮のメラニンにも反応してしまい、火傷や色素沈着等のトラブルが多い為、欧米の白色人種に比べて表皮にメラニン色素の多いアジア人にはあまり適していません。
この為、国内の多くのクリニックでは上記の内アレキサンドライトレーザーと、ダイオードレーザーが主流のレーザー脱毛機となっています。

ただし、アレキサンドライト、ダイオードレーザーであっても、表皮に存在するメラニンに過剰に反応した場合には上記の様なトラブルは起きる可能性はあります。そこで表皮のメラニンは破壊せずに真皮に存在する毛包・毛幹だけを破壊するために、各組織の熱緩和時間を考慮して照射時間=パルス幅を設定して照射する必要があります。詳しくは参考コラム「熱緩和時間について」をお読みください。

当院では米国サイノシュア社製のアレキサンドライトレーザー脱毛機である「アポジー」と「エリート」を採用しています。

銀座総合美容クリニック

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